太陽系は約46億年前、銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れた、オリオン腕の中に位置。

ロシアによるウクライナ侵攻に対するインドの姿勢を国際社会が注視している。ロシアに対する直接批判を避け国連の非難決議も棄権した。「中立」を貫くスタンスに、インド国内でも賛否が分かれ議論が起こっている。
インドは今や英仏並みの経済大国であり、人類全体の平和と安全に影響力を持つ。大国の自覚を持って、影響を熟慮したうえで発言と行動を決めてほしい。
インドは中国との国境紛争を抱え、パキスタンとも緊張関係にある。中国は武器供給、軍事協力、「一帯一路」構想に基づく経済協力などを通じてパキスタンと関係を強めている。そんな地政学的状況のなか、インドにとってユーラシア大陸の大国ロシアとの友好関係は抑止力として不可欠だ。
しかもインドにとって独立後しばらく旧ソ連は、社会主義経済の先生であり、武器やルピー建て貿易など軍事・経済両面で支えてくれた恩人的存在だった。両国が歴史的に特別な関係にある事実を国際社会も理解する必要がある。
しかし、長年の特別な2国間関係の前提には主権の不可侵や人命尊重など共通の大原則があったはずだ。今回のロシアによる一方的な軍事侵攻とその後の民間人に対する残虐行為は、それらの前提を崩した。インドはその事実を直視し、人道危機終結に向けて果たせる役割を探ってほしい。
国際社会もインドの役割に期待している。岸田文雄首相とモリソン豪首相が相次いでモディ首相と会談し、英外相も訪印したのはその表れだ。日米豪印による「Quad(クアッド)」の枠組みも、力による一方的現状変更を抑止する意味がある。
英国による植民地支配、20世紀の米国によるパキスタンへの軍事支援、ベトナム戦争、などの記憶からインドには、正義をかざす英米の言説に対する不信感が根強く残っている。日本はアジアの友人として、主権と人道の普遍的重要性について粘り強くインドとの対話を続ける必要がある。
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