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トヨタ マークXの性能まとめ [GRX120型|2.5L/215PS|FR/6AT|2006年] 250G-F 1500kg


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/08/27|更新:2021/07/01

トヨタ自動車の4ドア・5人乗りセダン、DBA-GRX120型の初代マークXは2004/11から生産が開始され、2009/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2499cc(215PS/26.5kgm)の4GR-FSE型エンジンを搭載する[250G-F 1500kg|2006/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4730mm×全幅1775mm×全高1435mm、排気量は2499ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4730mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

GRX120型 マークX [2499cc/215PS FR/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代マークXの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2006/10
GRX120型
[250G 1510kg]
2.5L-NA | FR/6AT | 275.1万円
215PS
26.5kgm
12.6km/L
2006/10
GRX121型
[300G-S]
3.0L-NA | FR/6AT | 348.6万円
256PS
32.0kgm
11.8km/L
2006/10
GRX125型
[250G-Four]
2.5L-NA | 4WD/5AT | 306.6万円
215PS
26.5kgm
11.0km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーTOYOTA
車名&
グレード
マークX
250G-F 1500kg
その他250G Fパッケージ スマートエディション. リミテッド. Sパッケージ
お値段2478000円
車両型式DBA-GRX120
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア/定員4ドア/5人
車体寸法長4730×幅1775×高1435mm
室内寸法長2070×幅1515×高1170mm
軸距&
輪距
2850mm
前1525mm/後1525mm
最小半径5.2m
最低高155mm
タイヤ前輪:215/60R16
後輪:215/60R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1500kg
エンジン諸元
原動機型式4GR-FSE
気筒配列V型6気筒
排気量2499cc
圧縮比12.0
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力215PS[158kW]/6400rpm
最大トルク26.5kgm[260Nm]/3800rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費12.6km/L(29.6mpg)
100km燃費7.9L/100km
4GR-FSE型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(17100円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2006/10モデルのマークXを16年落ちの中古で43.8万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    マークXの2006/10モデルの場合、2022年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である24.8万円に諸経費として19万円を足した43.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる! 

2006年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2500cc以下13年経過で増税51700円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年-17年経過で増税17100円
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車12920円
燃料代(年間1万km)10000km÷10.7km/L×185円/L172900円
オイル交換(5000km毎)1回5000円×2回10000円
タイヤ交換(4年4万km毎)1本12000円×4本÷4年12000円
任意保険料(月額6000円)月額6000円×12ヶ月72000円
ローン完済後の年間維持費348620円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額36170円×12ヶ月434040円
ローン返済中の年間維持費782660円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63040円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2500cc以下の13年経過で増税」で税額は51700円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は17100円(単年)です。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると29,052円(完済前は65,222円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…というわけで、ここでは燃料価格185円/L・実燃費10.7km/Lと仮定して、年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

とはいえ、原油価格は大きく上下するのが世の常でありますから、155円/Lから215円/Lの間を10円刻みで変動させたシミュレーションもしてみました。
たかが10円、されど10円。塵が積もって回るお寿司を食べられるか、あるいは食費を削ることになるか、ハラハラドキドキ波乱万丈の様子をご覧ください。

年間3000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円25%
自動車重量税 1年分17100円8%
自賠責保険料 1年分13000円6%
燃料代 3000km分51900円25%
オイル交換 年1回5000円2%
タイヤ交換 6年毎8000円4%
任意保険料 80%57600円30%
合計
[1万kmとの差額]
204300円
-144320円
燃料価格の変動と3000km走行の燃料代
30円下落 155円/L43500円 -8400円
20円下落 165円/L46300円 -5600円
10円下落 175円/L49100円 -2800円
185円/L51900円/280.4L
10円上昇 195円/L54700円 +2800円
20円上昇 205円/L57500円 +5600円
30円上昇 215円/L60300円 +8400円
年間5000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円21%
自動車重量税 1年分17100円7%
自賠責保険料 1年分13000円5%
燃料代 5000km分86500円36%
オイル交換 年1回5000円2%
タイヤ交換 6年毎8000円3%
任意保険料 85%61200円26%
合計
[1万kmとの差額]
242500円
-106120円
燃料価格の変動と5000km走行の燃料代
30円下落 155円/L72500円 -14000円
20円下落 165円/L77200円 -9300円
10円下落 175円/L81800円 -4700円
185円/L86500円/467.3L
10円上昇 195円/L91200円 +4700円
20円上昇 205円/L95800円 +9300円
30円上昇 215円/L100500円 +14000円
年間7000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円18%
自動車重量税 1年分17100円6%
自賠責保険料 1年分13000円5%
燃料代 7000km分121100円43%
オイル交換 年1回7000円2%
タイヤ交換 6年毎8000円3%
任意保険料 90%64800円23%
合計
[1万kmとの差額]
282700円
-65920円
燃料価格の変動と7000km走行の燃料代
30円下落 155円/L101500円 -19600円
20円下落 165円/L108000円 -13100円
10円下落 175円/L114500円 -6600円
185円/L121100円/654.2L
10円上昇 195円/L127600円 +6500円
20円上昇 205円/L134200円 +13100円
30円上昇 215円/L140700円 +19600円
年間10000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円15%
自動車重量税 1年分17100円5%
自賠責保険料 1年分13000円4%
燃料代 10000km分172900円50%
オイル交換 年2回10000円3%
タイヤ交換 4年毎12000円3%
任意保険料 100%72000円20%
合計
[1万kmとの差額]
348620円
燃料価格の変動と10000km走行の燃料代
30円下落 155円/L144900円 -28000円
20円下落 165円/L154300円 -18600円
10円下落 175円/L163600円 -9300円
185円/L172900円/934.6L
10円上昇 195円/L182300円 +9400円
20円上昇 205円/L191600円 +18700円
30円上昇 215円/L201000円 +28100円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて144320円安い204300円に、5000km走行では106120円安い242500円に、7000km走行では65920円安い282700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円11%
自動車重量税 1年分17100円4%
自賠責保険料 1年分13000円3%
燃料代 15000km分259400円56%
オイル交換 年3回30000円7%
タイヤ交換 2.7年毎18000円4%
任意保険料 100%72000円15%
合計
[1万kmとの差額]
461200円
+112580円
燃料価格の変動と15000km走行の燃料代
30円下落 155円/L217300円 -42100円
20円下落 165円/L231400円 -28000円
10円下落 175円/L245400円 -14000円
185円/L259400円/1401.9L
10円上昇 195円/L273400円 +14000円
20円上昇 205円/L287400円 +28000円
30円上昇 215円/L301500円 +42100円
年間20000km走行の場合
名目金額比率
自動車税51700円9%
自動車重量税 1年分17100円3%
自賠責保険料 1年分13000円2%
燃料代 20000km分345800円61%
オイル交換 年4回40000円7%
タイヤ交換 2年毎24000円4%
任意保険料 100%72000円14%
合計
[1万kmとの差額]
563600円
+214980円
燃料価格の変動と20000km走行の燃料代
30円下落 155円/L289800円 -56000円
20円下落 165円/L308500円 -37300円
10円下落 175円/L327200円 -18600円
185円/L345800円/1869.2L
10円上昇 195円/L364500円 +18700円
20円上昇 205円/L383200円 +37400円
30円上昇 215円/L401900円 +56100円

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km150円3300円3.9万円
20km290円6400円7.5万円
30km440円9700円11.4万円
50km730円16100円19.0万円
100km1470円32300円38.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を185円、燃費を12.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは14.68円になります。


たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は150円/日となり、20km走行なら290円/日、30km走行なら440円/日、50km走行なら730円/日、100km走行なら1470円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は9700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は11.4万円/年という塩梅です。

電気自動車の1km走行コストと車両価格のアレコレ

1km走行コストの計算をしてみますと、ここで誰しもが今を時めく電気自動車(BEV・バッテリーEV・単にEVとも)と比較してみたくなるものです。BEVの走行コストの安さは抜群に魅力的であり、これでもかと税が溶かし込まれた液体を注ぎ続けることを思えばなおさら、やはりどこかの段階でBEVに乗り換える選択をするときが来るのでありましょう。

というわけで、燃料価格185円/L、燃費10.7km/Lでの1km走行コスト14.68円/km、新車価格247.8万円のGRX120型マークXを基準に考えてみます。1kWあたりの電気代を25円と仮定して、もしBEVに乗り替えて1km走行コストが3.75円/km(150Wh/km・49.3km/L相当)になったら、5.00円/km(200Wh/km・37.0km/L相当)になったら、6.25円/km(250Wh/km・29.6km/L相当)になったらどうなるかを調べたいのですが、ここで難問が生じます。

現状BEVは非常に高価な乗り物であり、同じような車体、同じような性能、同じような装備を求めると、同じような金額では到底手に入りませんので、新車価格247.8万円の1.1倍の272.6万円から1.5倍の297.4万円までの金額をもとに、どれだけの距離を走行すれば車両価格の差を電費の差で吸収できるのかを計算しました。

車両価格
[差額]
燃費・電費逆転距離
247.8万円14.68円/km
[1.1倍]
272.6万円
+24.8万円
3.75円/km2.3万km
5.00円/km2.6万km
6.25円/km2.9万km
[1.2倍]
297.4万円
+49.6万円
3.75円/km4.5万km
5.00円/km5.1万km
6.25円/km5.9万km
[1.3倍]
322.1万円
+74.3万円
3.75円/km6.8万km
5.00円/km7.7万km
6.25円/km8.8万km
[1.5倍]
371.7万円
+123.9万円
3.75円/km11.3万km
5.00円/km12.8万km
6.25円/km14.7万km

表は左からBEVの想定新車価格とGRX120型マークXの新車価格247.8万円との差額、「逆転距離」は価格上昇分を電費3.75円/km、5.00円/km、6.25円/km、それぞれの電費の差で埋めるまでに必要な走行距離です。

最も条件のよい車両価格1.1倍の272.6万円、電費3.75円/kmの場合、2.3万km走行でトントン、現実にありそうなラインの1.3倍の322.1万円、電費5.00円/kmの場合は7.7万kmの走行、最も条件の悪い1.5倍の371.7万円、電費6.25円/kmの場合は14.7万kmを走行する必要がある、という塩梅です。

ただしこれは燃料価格を185円/L、電気代を25円とした場合であり、燃料価格が高くなる、あるいは電気代が安くなれば電気自動車がさらに有利(逆転するまでの走行距離が縮む)になります。逆に燃料価格が安くなる、あるいは電気代が高くなれば差が小さくなる(逆転距離が伸びる)方向に変化します。


カタログスペックから見えてくる要素

4GR-FSE型エンジン簡易性能曲線図
4GR-FSE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3800回転時の馬力141PS
6400回転時の馬力215PS
各回転域でのトルク
3800回転時のトルク26.5kgm
6400回転時のトルク24.1kgm
4GR-FSE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4GR型2499cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6400回転時に最高出力215馬力を、3800回転時に最大トルク26.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3800rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の2600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は6.977kg/PS(1500kg/215PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.977kg/PS
車体+1人7.233kg/PS
車体+5人8.256kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.256kg/PS
車体+70kg7.302kg/PS
車体+80kg7.349kg/PS
車体+90kg7.395kg/PS
車体+100kg7.442kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.233kg/PS(1555kg/215PS)となり、数値としては0.256kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.256kg/PS(1775kg/215PS)となり、1.279kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

マークXのライバル候補車たち

2006/10

マークX
7.233kg/PS
1555kg/215PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:6.977]
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.321kg/PS
1025kg/140PS|1.4L-TB
[車体のみPWR:6.929]
2010/12

車種詳細
FJクルーザー
7.228kg/PS
1995kg/276PS|4.0L-NA
[車体のみPWR:7.029]
2012/08

車種詳細
ラングラー アンリミテッド
7.377kg/PS
2095kg/284PS|3.7L-NA
[車体のみPWR:7.183]
2015/08

車種詳細
LX
7.361kg/PS
2775kg/377PS|5.7L-NA
[車体のみPWR:7.215]
2010/06

車種詳細
コルト
7.147kg/PS
1165kg/163PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:6.810]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.233kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.016kg/PSから7.450kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、トヨタの5人乗りSUV「GSJ15W型 FJクルーザー」、JEEPの5人乗りSUV「JK36L型 ラングラー アンリミテッド」、レクサスの8人乗りSUV「URJ201W型 LX」、三菱の5人乗りハッチバック「Z27AG型 コルト」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GRX120型 マークX [250G-F 1500kg]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.233kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は143.3PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比1.869
平均ピストンスピード16.43m/s
トルクウェイトレシオ56.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段11526円
排気量1Lあたり馬力86.03PS/L
排気量1Lあたりトルク10.60kgm/L
1気筒あたりの馬力35.8PS
1気筒あたりのトルク4.4kgm
パワーバンド比率40.6%
燃費×馬力2302.7pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは56.6kg/kgm(1500kg/26.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2478000円、最高出力が215馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は11526円、逆に1万円あたりでは0.87馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は93509円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は86.03PS/L、トルクは10.60kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.8馬力、トルクは4.4kgmとなり、このエンジンが215馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.43m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が77.0mmである4GR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7790回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.869になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が10.71km/L、最高出力が215PSであるこの車の獲得ポイントは2302.7ptになります。
戯れに車両重量1500kgを100kg単位にした15.0で割ってみたところ、その数値は153.51ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.67m³
1人あたりのスペース約0.73m³
室内長/全長43.8%
室内幅/全幅85.4%
室内高/全高81.5%
室内容積/車両体積30.5%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.67m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.73m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は43.8%、同じく室内幅と全幅の比率は85.4%、同じく室内高と全高の比率は81.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は30.5%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.66m
期待される荷室の幅1.42m
対角線の長さ2.18m
期待される荷室の面積2.36m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.66m(対角線では2.18m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費12.6km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)882.0km
航続距離(80%燃費)707.0km
満タンプライス12950円
1万円でどこまで行ける?681.1km
車両価格/航続距離2810円/km

10・15モード燃費が12.6km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は882.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.3km/L)とすると791.0km、80%(10.1km/L)だと707.0km、70%(8.8km/L)では616.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で12950円、上で計算した航続距離を踏まえると882.0km(80%燃費時707.0km)を走行するのに12950円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば681.1km(往復なら片道340.5km)、カタログ値の80%なら544.9km(片道272.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で882.0kmの距離を移動できるGRX120型 マークX [250G-F 1500kg]という乗り物を、247.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2810円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 215/60R16|タイヤ直径 66.4cm|円周長 208.6cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.53814.5160km/h11590rpm1157.8kgm
2速2.0608.450.5821-2/4020rpm102km/h6750rpm674.2kgm
3速1.4045.760.6822-3/4710rpm150km/h4600rpm459.5kgm
4速1.0004.100.7123-4/4910rpm211km/h3280rpm327.3kgm
5速0.7132.920.7134-5/4920rpm295km/h2340rpm233.3kgm
6速0.5822.390.8165-6/5630rpm362km/h1910rpm190.5kgm
Final4.100レシオカバレッジ(変速比幅)6.079

ギヤの繋がりイメージ
GRX120型マークX6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(26.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.332m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの362km(6400rpmでは335.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h
2速ギヤ95km/h3720rpm
3速ギヤ139km/h4360rpm
4速ギヤ195km/h4560rpm
5速ギヤ274km/h4560rpm
6速ギヤ336km/h5220rpm

GRX120型マークXに搭載された4GR型2499ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから3720rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4360rpmまで落ちて6400rpmで139km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4560rpmまで落ちて6400rpmで195km/h(+56km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4560rpmまで落ちて6400rpmで274km/h(+79km/h)に、6速ギヤでは5220rpmまで落ちて6400rpmで336km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3800回転で最大トルク26.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば56.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.977kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1157.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1500kg)を1速ギヤの最大駆動力(1157.8kgm)で割ってみると1.296kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(24.1kgm)からTWRを算出すると1.42kg/kgmとなり、3800-6400回転の回転域では1.296-1.42kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速46406950927011590139101623020860
2速27004050540067508100945012150
3速1840276036804600552064408280
4速1310197026203280393045905900
5速930140018702340280032704200
6速760114015301910229026703430
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.582)を選択して時速100kmにて走行すると1910回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1140回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1330回転、一般的な高速道路の80km/hでは1530回転、100km/hでは1910回転、制限速度が120km/hになると2290回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3430回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速917263543526069
2速153044597489104119
3速22436587109130152174
4速316192122153183214244
5速4386128171214257300343
6速52105157210262315367420

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/60R16 | 直径 664mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
55
扁平
195/55R16
37.4km/h
直径621mm
径差-43mm
205/55R16
38.1km/h
直径632mm
径差-32mm
215/55R16
38.7km/h
直径643mm
径差-21mm
225/55R16
39.4km/h
直径654mm
径差-10mm
235/55R16
40.1km/h
直径665mm
径差+1mm
0%
60
扁平
195/60R16
38.6km/h
直径640mm
径差-24mm
205/60R16
39.3km/h
直径652mm
径差-12mm
215/60R16
40.0km/h
664mm
0mm
225/60R16
40.7km/h
直径676mm
径差+12mm
235/60R16
41.4km/h
直径688mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
195/65R16
39.8km/h
直径660mm
径差-4mm
205/65R16
40.5km/h
直径673mm
径差+9mm
215/65R16
41.3km/h
直径686mm
径差+22mm
225/65R16
42.1km/h
直径699mm
径差+35mm
235/65R16
42.9km/h
直径712mm
径差+48mm
+10%
70
扁平
195/70R16
40.9km/h
直径679mm
径差+15mm
205/70R16
41.7km/h
直径693mm
径差+29mm
215/70R16
42.6km/h
直径707mm
径差+43mm
225/70R16
43.4km/h
直径721mm
径差+57mm
235/70R16
44.3km/h
直径735mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/60R16、195/65R16 、205/55R16、205/60R16 、215/55R16 、225/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

215/60R16のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/60R16の適応サイズと性能の変化 [GRX120型マークX編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


GRX120型マークX[2.5L-NA FR/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.977kg/ps57.31
1速ギヤ加速性能1.296kg/kgm55.97
1L換算馬力86.03ps/L59.98
1L換算トルク10.60kgm/L63.50
WB/TR比1.86942.25
ワイド&ロー指数0.80851.59
前面の面積2.547m²49.05
最低地上高155mm49.25
スポーツ性能部門の得点428.90

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費12.6km/L49.21
年間維持費348620円47.69
100kmh回転数1910rpm57.86
航続距離882.0km60.12
車の大きさ12.048m³52.61
室内の広さ3.669m³52.64
最小回転半径5.2m49.57
馬力単価11526円63.07
ユーティリティ部門の得点432.77

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GRX120型マークX[2.5L-NA FR/6AT] の総合得点は 861.67 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGRX120型マークX(FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

12.6

コメント

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太陽は銀河系の中では主系列星の一つで、スペクトル型はG2V(金色)である。

ナレンドラ ダモダルダス モディ नरेन्द्र दामोदरदास मोदी Narendra Damodardas Modi 1950 9 17生 18代インド首相 前グジャラート州首相

太陽系は約46億年前、銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れた、オリオン腕の中に位置。